2010/05/15

My mind is in haze...


久しぶりに熱を出して2日間も寝込んだ
1日分の記憶がぼんやりとしか思い出せない

だいぶ調子も戻って来たころ
手持ち無沙汰になって、引っ張り出した本は
好きでも嫌いでもない どちらかと言えば大嫌い
大嫌いと投げ捨てたいくらい 大切な本

当初、偶然のように手に取った本を
もうぼろぼろになりながら私は読んだ
(読んだと言うか、文章を飲み込んだ)

そして何故か高熱を出した後に
私はその本を手にして読み返してしまった
相当な厚さがあるその本に意識を集中して
4時間程で読みなおした

たくさん汗をかいて 空っぽになった身体と頭に入ってくる物語
そして 私はまたぼろぼろになった
ひとつの感情では 説明出来ないほど 私はあの物語が嫌い(それでいて好き)
あの物語は私の事によく似てる
感情の変化も 時間の流れも よく似ている

本を読み終わって 最後のページをめくると 何年か前の私と目が合う
その目が合う瞬間の為だけに 私はあの分厚い本を読み進めているんだと毎回思う


私は何かが変わったようで 変わっていない
何も変わっていないようで 変わっている

時間は確実に過ぎていて 大丈夫の量が多くなっている
ただそれだけ 慣れているだけで 多分何時までも消えない それも知っている