2011/03/10

私から離れていってしまうんだ
記憶はきっと美化されるばかり

どんなに努力しても
触れられないものなのだから 
歩み寄って 寄り添うしかできない
私のものにはならないし あなたのものにもなれない

自信が持てるのは 私の中だけの事
いっぽでも外へ出てしまえば 不安
それでも 知りたいと思う 
私は馬鹿なのかもしれない

手に取れないものを 必死に掴もうとして
近づけようとしている それもただの迷惑だとしたら
私のできる事はもうないよ

100あるうちの全てを私は知らなくていい
必要なのは片手で足りる
馬鹿げた話だけして笑っている事はできないのかな
全てを理解することよりも すべてを許しあえる事はできないのかな


深い森みたいな彼の瞳は
私を悲しくさせるし 安心させる


私はひとりだって事をしっている
なにもかもを共有しようとは思わない ただ 同じ方向を見ていたいと思うだけ

あの夏を私はじっと見つめる
足先から幸せを感じる 記憶は美化され続ける
この先もあの輝きは鋭さを増すばかりだろう

全力でねじ伏せてなかった事にできるかな
それでも、きっと同じ事を繰り返すかな


いま、この季節のにおいを私は全ての感覚をつかって感じている

湿った空気はまるで 深い森の中みたいだ