少しずつ 緩やかに それでも確かに 私は危機感を感じている
考えることを辞め 全ての思考を止める
それは、無駄に頭を働かせてしまえば
日々に この現状に嫌気がさしてしまい すぐにでも
全て辞めてしまいそうになるからであって自己防衛だと思ったのだが
どうもそれも違うらしく ただ馬鹿になっていく様な感覚に襲われる
なにも考えない そして感じない 感想すら口からこぼれずに
口から出るのは薄っぺらいたわごとでしかない
ああ もっと情緒的で詩的な生活がしたいのにな
なんて 大袈裟だけれど
空の色が変わるのをちゃんと見ていたいし
風の向きが変わるのを感じていたいし
雨上がりの匂いだって嗅いで確かめたい
妙な切なさに襲われてベットから朝焼けを迎えたいし
日向で甘い匂いといっしょに夢を見たい
そして それを少しずつ想い出して 写真を撮ったり言葉を書きたい
今はなにもかも すりぬけて わたしはからっぽだ !