2010/01/13

昨日の夜、お風呂上がりにぼんやりしていたら
急に鮮明に昔のことを思い出した 14歳頃の記憶


私の弟よりひとつ上の男の子と、ひとつ下の女の子がいる友達家族
両親も仲が良くてよく遊んだりしていたんだけど
彼らの家に遊びに行ったときの記憶。

その家は2階建ての昔ながらの日本の家で
外の門から玄関まで石畳があって、すごくかっこよかった。
むこうのママがアメリカ人だったこともあって、家の中はどこの国なのか一瞬分からなくなる感じ。
すごくすごくかっこよかった。

私たちが遊びに行くと、勢いよく尻尾をふって出迎えてくれるラブラドールの男の子と
毛がふわふわの(ヒマラヤンだったかな)猫が2匹
1匹は臆病で隠れてしまって顔をなかなか出てこない、もう1匹は甘えん坊で座っている膝の上に乗っかるのが好きだった
(そう言えば、何時だったか拾ったといって猫が1匹増えていたな)

何時だったか、夜家族で遊びに行ってみんなでご飯を食べて
私は弟たちと一緒に遊んだり、親たちの方に混ざったりしていた。
季節は夏の終わり、秋になりはじめてた頃だったと思う
その家には、小さな池がある庭もついていて 私は庭のベンチに座って暖かいストールに包まっていた。
この日の夜のことを、思い出した
どのくらい鮮明にかと言うと、ストールに包まってる私を見て彼女がいれてくれた
大きなマグに生のミントをどっさり入れて、そこにお湯をいれて作るミントティー
ミントの新鮮な匂いと、たっぷり入ったハチミツ独特の甘み、指先のマグの暖かさ
ボールを投げてと足下でせがむ犬の視線と息づかい、体温 虫除けのキャンドルの匂いと光
大人たちの会話と笑い声 部屋の中からは弟たちの遊ぶ声。
確か下の女の子が喧嘩して泣いて、そのままソファーで眠ってしまったんだった。とか
トイレに行こうと部屋の中へ入ると外に出れない猫が足にすり寄って来て、可愛いなぁとか。

長い時間を思い出すんじゃなくて。
その瞬間にあったもののディテールが、ものすごくリアルに頭の中を駆け巡った。

なんだか幸せだなぁ いいなぁ と昨日の夜その時に感じるみたいに思ったんだった。


それでも記憶の中の私たちは、今の私たちではない。

大好きだったラブラドールのあの子は、何年後かに死んでしまった。
そして、あの夫婦は別れてしまった。もちろん、詳しいことはよく知らない。
子供たちと母親はハワイへ引っ越してしまった。
高校生の時に遊びに行ったら、下の女の子はもう日本語を話すのがたどたどしくて恥ずかしがっていた。
その後は、なんとなく風の噂で話しを聞いている。知り合いが偶然ハワイの日本食屋さんで遭遇したり。
別れてしまった彼の方は、その後なんとなく聞いていたけど今は全然どこに行ったのかも分からないなぁ
猫たちはどうしたんだっけ。

昔のはなしから、急に現在に戻って来て私は
どうしてかものすごく悲しくなってしまって、泣いた。
人生なんて(たかが24年ぽっちしか生きてないけど)こうゆう出来事が重なりあって出来ているんだろうなぁ


あの、庭でみんなで仲良く話しているあの瞬間に
なんだか幸せだね。と口に出して言いたかったな。
夢みたいな夜だったけど、それが本当に実際にあったことでよかった。
今はどうなっていても、別々の生活で幸せなことを願うだけだけど。
あの時、あの瞬間、あのメンバーは、きっとすごく幸せだったんだろうな
奇跡みたいだなぁ。

私はまだ、なんだか悲しさと幸せの間でぼんやりしている。

2010/01/12


ちゃんと向き合いもしないから
何を考えてるのかいまいち良くわからない
新しくなりますように と 何度も口の中で転がしてみる

まだ今年に入って間もないのに
深夜わざと歩いて帰ってしまった日が2日もある
頭の中は空っぽになるばかりで
思い浮かぶことはひとつもなかった
響く足音が 静かな街を余計に 静かにするので
イアフォンから流れる音楽に合わせて頭を振ってみたりした。

写真撮りたいなと思うことが多い。
その時はかるく聞き流してた友達の
写真があってこそ、普段のあなたとのギャップが楽しめるんだよ。って言葉を
急に思い出して 頭が揺れた


私は今空っぽです。
I am empty now


2010年に思いを馳せます。
I think about of 2010 year.