2011/03/23

Sato Rikaco Photo Exhibition
[果てしない]
2010.03.25 (fri.) - 3.30(wed.)


果てしなく続く日々
果てしないほどの記憶
果てしない遊び

果てしない


________________________________________________________________________________________________________________

この度、3月をもって私は自分自身の決断で自分のお店を去る事を決めました
たくさんの人に迷惑をかけて、たくさんの人にお世話になって
本当にこの答えが正しいのかどうか、何度も何度も悩みました
それでも、このような答えを出しました。
がらりと変わる生活のバランスに上手く馴染めなかったのです
これは、本当に「逃げ」に近い結果の様な気がします

嫌いになって辞めるのなら、まだすっきりとしたのかもしれない
けれど、あの場所には夢のようなものが詰まっていました
たくさんの人と出会えました。たくさんの人への感謝とそれへの裏切りの様な罪悪感もあります。
なのでこの気持ちと向き合うと泣き出しそうになってしまいます
ですが、やはりそれとは全く違う部分で私は私らしさの様なものを見失ってしまいました
お店を去って、もう一度見つめなおしたいと思っています。

最後に恐縮ながら写真展をします
本当は丁寧に仕上げたかった写真展なのですが
この展示をするのに 写真よりも気持ちの方が大きくて
私は上手く目を向ける事が出来ませんでした

そうやってぬくぬくぼやぼやとしているうちに
地震がありました

上手く言葉には出来ないけれど
私の中の気持ちがさらに膨らんで 落ち着かなくて
危うく、展示なんてしない!と思いそうになりました。

こんなに間近になっても、展示が出来るかどうか不安です。
それでも、かっこわるくてもやろうと決めました。

当初タイトルの案がいくつかあり悩んでいました
いつもならさっと決まるし、それについてあまり説明はしませんが今回はします。
本当は違うタイトルにと思っていたのですが

今この状況にたってみて「果てしない」が気持ちに寄り添いはじめました
ものすごい勢いでぴたりと気持ちに近付きました


その瞬間、その瞬間を私たちは楽しんだり悲しんだり途方に暮れたりしています
しかし それは全て繋がって絡まって 終わりの無いものへと変化していくのだと思います


希望も絶望も 悲しみも喜びも 過去も未来も
なんて果てしないものたちなのだろう

終わる事の無い 果てしないものたちへ 

そして、これからの私たちへ

2011/03/10

私から離れていってしまうんだ
記憶はきっと美化されるばかり

どんなに努力しても
触れられないものなのだから 
歩み寄って 寄り添うしかできない
私のものにはならないし あなたのものにもなれない

自信が持てるのは 私の中だけの事
いっぽでも外へ出てしまえば 不安
それでも 知りたいと思う 
私は馬鹿なのかもしれない

手に取れないものを 必死に掴もうとして
近づけようとしている それもただの迷惑だとしたら
私のできる事はもうないよ

100あるうちの全てを私は知らなくていい
必要なのは片手で足りる
馬鹿げた話だけして笑っている事はできないのかな
全てを理解することよりも すべてを許しあえる事はできないのかな


深い森みたいな彼の瞳は
私を悲しくさせるし 安心させる


私はひとりだって事をしっている
なにもかもを共有しようとは思わない ただ 同じ方向を見ていたいと思うだけ

あの夏を私はじっと見つめる
足先から幸せを感じる 記憶は美化され続ける
この先もあの輝きは鋭さを増すばかりだろう

全力でねじ伏せてなかった事にできるかな
それでも、きっと同じ事を繰り返すかな


いま、この季節のにおいを私は全ての感覚をつかって感じている

湿った空気はまるで 深い森の中みたいだ